九州新幹線全線開業に向けて[鼎談(ていだん)] くまもとアートポリスコミッショナー 伊東 豊雄氏×建築家 西沢立衛氏×熊本県知事 蒲島郁夫氏 九州新幹線全線開業に向け、急ピッチで整備が進められているJR熊本駅。関西エリアとダイレクトにつながる来春以降、この駅に降り立つ人々は、「くまもと」とどのように出合うのか。地元の人々にとって、駅はどのような存在になるのか。くまもとアートポリスコミッショナーの伊東豊雄氏、そして、建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を今年受賞し、東口広場のデザインを担当した西沢立衛(りゅうえ)氏、そして、熊本県知事の蒲島郁夫氏に、変わりゆく駅に対する思いを語り合っていただいた。 (聞き手 熊本朝日放送(KAB)舩津真弓アナウンサー) ――まず、駅周辺整備の“核”でもある「くまもとアートポリス」について、コミッショナーの伊東さんから、ご紹介いただけますか。 伊東 「くま