東日本大震災:老舗・佐藤旅館、震災被害で廃業−−二本松・岳温泉 /福島 毎日新聞 3月25日(金)11時36分配信 民間信用調査会社の帝国データバンク福島支店によると、二本松市の岳温泉で「庭園の宿松渓苑」を営む佐藤旅館(佐藤俊夫社長) が23日、事業を停止し、任意整理に入った。負債総額は約7億2800万円。 同旅館は1906(明治39)年創業の老舗。85年に約5億円を投じて改築し、松渓苑と改称した。92年3月期には約5億円の売り上げを計上したが、温泉街の低迷に加え、設備投資に伴う借り入れの増加で債務超過に陥った。10年3月期の売上高は約3億1600万円。 東日本大震災で露天風呂や客室に被害を受け、休業。新たな設備投資は不可能と判断し、廃業を決めたという。【関雄輔】 3月25日朝刊 【関連記事】 能登半島地震:発生から4年 「東日本」にも祈り 東日本大震災:NZ女性 岩手・野田