オホーツク海に臨む宗谷地方の秋サケ定置網にこのところ、サケとともに丸々と太ったブリが大量にかかっている。浜では歓迎と同時に「こんなことは初めて。猛暑や温暖化の影響かも」と戸惑う声も上がっている。 猿払村の浜猿払漁港では23日、サケとともに、体長1メートル近く、重さ10キロ前後のブリが数十匹水揚げされ、岸壁に寒流系と暖流系の魚の代表格が並んだ。ブリは例年、この時期に北海道近海から南下を始めるため、宗谷でも水揚げされる。昨年も宗谷管内全体で18トンが水揚げされたが、「こんなに大型のものがまとまって揚がるのは初めて」と猿払村漁協関係者は話している。