記事一覧 教育現場増える「非正規の先生」 長期的には教育の質低下 (2011年11月30日午前7時22分) 10年間、非正規の先生を続け、受けた辞令は20枚近く。福井県越前市の男性は、採用試験に経験が生かされない現状に「学校に尽くしてきたのに」とくやしそうだった 全国トップクラスの学力を誇る福井県の小中学生。「全国に例がない少人数教育」(県教育委員会)というその現場は、実は多くの“非正規の先生”に支えられている。常勤で正規教員と同じ仕事をしながら、賃金が低く雇用も期限付きの「臨時的任用(臨任)講師」と、アルバイトのように時給で働く「非常勤講師」だ。大学で教員免許を取得しながら、県教委の採用試験に合格していない若者も多く「自分たちは教員数の都合のいい“調整弁”」と恨み節が聞こえる。専門家は「長期的に本県教育の質を落としかねない」と懸念する。(柴田裕介) ◆ハケンとバイト 「簡単に言えば学