番組は走る医師の姿から始まる。 路上で高齢者が倒れたのだ。 行くさきのない高齢者が急増している、という。 今、特別養護老人ホームの数が足りない。 運送業をしていた男性。ずっと妻と自立して生きてきた。 妻が亡くなり、ある夏暮らしてきた都営住宅で熱中症で倒れた。一人では歩けなくなった。 年金は6万5千円。 特養なら十分やっていけるが、その特養が足りない。空きがでるまで3年という。そのため、いろいろな区の施設のショートステイを繰り返している。期間は1ヶ月。なじんたと思ったら移動しなければならない。荷物は身の回りのわずかなもの。多くは自宅の都営住宅においたままだ。 やっと長期間滞在できる民間施設が見つかった。しかし費用は14万。年金は6万5千円。蓄えも、医療施設や滞在施設を転々としているうちにわずか14万になってしまった。 そのため自治体担当者は生活保護を勧めた。差額の7万5千円