弁護士殺害事件の平川被告に無期懲役判決を言い渡した横浜地裁の裁判員裁判。判決は、離婚訴訟をめぐるトラブルが動機の一端だったと認定した。同様の業務妨害に対する支援要請が弁護士から横浜弁護士会に寄せられ、対応するケースが急増している。全国的にも弁護士が狙われる事件は続き、同会は「継続した対策が必要」と注意を喚起する。 2月23日、離婚訴訟で妻側代理人を務めた横浜市中区の男性弁護士(62)の事務所が襲われた。平川被告の場合と同様、夫が「相手の住所を知りたい」と事務所を訪問。夫は、断られると事務所のドアを壊した。男性弁護士は前野さんの事件が頭をよぎった。「ドアを蹴られたのは1分ほどだったが、恐怖だった」。前野さんの事件後、事務所の常時施錠を始め、今回もドア越しに応対した。この夫は、器物損壊容疑で逮捕された。昨年11月、秋田市内で弁護士が殺害されるなど、離婚調停、訴訟が原因とされるトラブルに弁護士