再審=裁判のやり直しを求めて40年以上闘ってきた袴田巌さんは、『お互い頑張ろう』と固く手を握りました。 その相手は、同じような境遇におかれ、台湾で闘ってきた男性です。 実は台湾では、再審に関する法律が近年、立て続けに改正されました。 再審までの道のりが長い日本と、どんな違いがあるのでしょうか? (クローズアップ現代取材班) 裁判のやり直しまで40年以上・・・ 日本の再審制度の課題とは 日本で裁判のやり直しをするためには、高い壁があります。 1966年、静岡県でみそ製造会社の一家4人が殺害された事件で、死刑が確定した袴田巌さん(87)は、その直後から再審=裁判のやり直しを訴えてきました。 しかし、再審が始まったのは2023年の10月27日。 (2023年10月27日 袴田さんの再審初公判) 死刑が確定した事件で再審が行われるのは戦後5件目で、過去4件ではいずれも無罪となっています。 なぜここ