熊本のベンチャー企業が開発したある技術が世界で話題となっています。ハロースペース 岩下卓利さん「今回開発したのは“加速中に発電可能”な電動アシスト自転車です」それが『スマートEバイク』。電気の力で、…
鉄道の駅に設置されているホームドア。転落事故の防止に大きな効果を発揮しますが、都のまとめでは、都内の駅の設置率は、2023年3月現在、半数程度にとどまります。 こうした中、都営地下鉄では2月20日、設置率は100%となりました。最後に設置された押上駅のある浅草線は、5つの事業者による相互直通運転が行われ、ホームドアの設置は鬼門とされてきました。事業者それぞれで経営規模や車両が異なるため、足並みを揃えて高額な整備費用を負担できるかどうかが不透明だったためです。 しかし、今回、当初想定された車両改修コストは740分の1にまで抑えられ、ホームドアの全駅設置が実現しました。その立て役者となったのは2次元コードでした。
ヒョンデとキアが開発した「ユニバーサル・ホイール・ドライブ・システム」は、EVの駆動パーツをホイール内に組み込むことで、大幅な効率性アップを実現した。 ヒョンデ・モーターカンパニーとキアは、韓国・ソウルで開催されたユニ・ホイール・テック・デイ(Uni Wheel Tech Day)において、足まわりの技術にパラダイムシフトをもたらす「ユニバーサル・ホイール・ドライブ・システム(ユニ・ホイール:Universal Wheel Drive System)」を発表した。 Universal Wheel Drive System EVの駆動パーツをホイール内に移動 ヒョンデとキアは、EV専用の駆動システム「ユニバーサル・ホイール・ドライブ・システム」を、韓国・ソウルのユニ・ホイール・テック・デイで公開した。 「ユニバーサル・ホイール・ドライブ・システム(ユニ・ホイール)」は、既存のEV用駆動パーツ
老眼は他人事じゃない。AIを使った遠近両用メガネで世界が変わった話2023.10.21 13:0050,063 三浦一紀 「なんだかスマホの文字が見づらいなー」なんて感じたこと、ありませんか? それ、老眼かもしれません。 老眼(老視)とは、年齢とともに目の機能が衰えることで近くのものにピントが合わなくなる生理現象。この老眼、人間であれば誰にでもいつか必ずやってきます。他人事ではありません。 本はこのくらい離さないとピントが合わない。これでは文字が小さくて読みづらい。僕も45歳を過ぎたあたりから本やスマホやPCの文字が見づらくなり、今では仕事をするときだけ老眼鏡をかける生活をしています。PCの画面や手元はよく見えて快適です。ただ、面倒くさいことも。 それは「着けっぱなしで生活できない」こと。老眼鏡は近くのものを見る専門のメガネ。クルマの運転や野球観戦といった、遠くを見る用途では視界がぼやけて
ガザ地区を巡るイスラエルとパレスチナの争いは、双方合わせて4200人超が死亡。ガザ地区南部、エジプトとの境界にあるラファ検問所の近くではイスラエル軍による空爆で28人が死亡するなどしていますが、イスラエル側はガザ地区の民間人に対する被害を減らすために、携帯電話のデータを収集して住民の動きを追跡していることを明らかにしています。 Israel Prepares for Invasion by Using Phone Data to Track Gazans Fleeing - The New York Times https://www.nytimes.com/2023/10/16/world/middleeast/gaza-invasion-israel-cellphone-data.html イスラエルからデータ追跡システムの閲覧を許可されたThe New York Timesが確認した
YouTubeで言葉のカベが消えそう。アドビの「多言語化」技術には夢がある2023.10.13 12:0012,096 山本勇磨 現在LAで開かれているAdobe(アドビ)のカンファレンス「Adobe MAX」を取材中なのですが、現地でとても面白い技術が発表されました。 その技術の名は「Project Dub Dub Dub」。dubは「吹き替える」という意味なのですが、AIを使って動画クリップを本人の声で、多言語に吹き替える技術なんです。 現地で行なわれたデモでは、Adobe MAXの会場にいる数千人がその凄さに歓喜。ぜひデモのようすをご覧ください。 これは半端ない…全YouTuberが海外対応できてしまう🤯 日本語の動画クリップから多言語化する「Project Dub Dub Dub」#AdobeMAX#MAXSneakspic.twitter.com/Rd6HisOHS3 — ギズ
日本企業の中には、トヨタやソニー、ファーストリテイリングのように世界市場で大きな影響力を持つ有名企業が多くありますが、ニッチ分野(*1)で世界トップクラスの製品・サービスを提供する隠れた企業も沢山あります。 そこでこの記事では、有名企業はもちろん、いわゆる「グローバルニッチトップ」と呼ばれ経済産業省から表彰を受けている大企業・中堅企業などを含めて世界シェアに強みを持つ企業を247社ピックアップしました。 全ての企業を網羅しているわけではありませんが、「こんな企業もあるんだ」といったように皆さまにとって新しい知見が得られれば嬉しい限りです。 *1:ニッチ分野:市場で大企業が進出しない小規模な分野
キリンホールディングスは8月29日、リサイクルに対応したペットボトルの直接印刷技術を発表した。実用化されると消費者はゴミ分別でフィルム状のシュリンクラベルを剥がす手間がなくなる。 キリンのパッケージイノベーション研究所が、富士フイルムの剥離インクを使ってペットボトルの表面に直接デジタル印刷する技術を開発した。併せてリサイクルの洗浄工程でインクを剥がし、分離させることに成功。シュリンクラベルをなくせばプラスチックを約8%削減できる他、ラベル使用に伴う温室効果ガス排出量も約84%減らせるとしている。 日本のペットボトル飲料は、商品ロゴやバーコードを印刷したシュリンクラベルを巻き付けるのが一般的だ。これは従来の印刷技術でペットボトルに直接印刷するとリサイクル時にインクが残り、PET樹脂の品質が落ちるため。PETボトルリサイクル推進協議会の定めるガイドラインではペットボトルへの直接印刷を禁止してい
使用済みの食用油など生物資源のみでつくるペットボトルを、石油元売りや飲料メーカーなどが連携して、本格的に生産していくことになりました。石油由来の原料を一切使わないペットボトルの商用化は世界で初めてだということです。 ペットボトルの生産では、原料のおよそ7割を占める「パラキシレン」をこれまで石油由来のものでしか量産できなかったため、脱炭素化に向けた課題となってきました。 こうした中、石油元売り大手のENEOSは、使用済みの食用油など生物資源のみでパラキシレンを量産する技術を開発し、サントリーホールディングスや三菱商事と連携して、石油由来の原料を一切使わないペットボトルを本格的に生産することになりました。 岡山県倉敷市にある製油所で年内に、生物資源由来のパラキシレンの製造を始め、来年からペットボトルの原料に利用するということで、年間3500万本ほどの出荷を想定しています。 ペットボトルの製造コ
手の震えや歩行の困難といった運動所外を示す神経変性疾患であるパーキンソン病は、症状が進行すると車いすや寝たきりの生活になることもある深刻な病気です。その症状が出るよりも最長で7年前までにAIを用いた網膜スキャンを行うと兆候を見いだせることを、オックスフォード大学病院の専門家などの研究チームが発見しました。 Retinal Optical Coherence Tomography Features Associated With Incident and Prevalent Parkinson Disease | Neurology https://doi.org/10.1212/WNL.0000000000207727 Eye scans detect signs of Parkinson's disease - Oxford University Hospitals https://ww
東京工業大学の細野秀雄栄誉教授・特命教授といえば、 テレビやスマホのディスプレイにもはや欠かせない素材となった「透明な半導体」の実現 100年ぶりの革命とも呼ばれる新しいアンモニア合成技術のカギを握る触媒の発見 鉄は超電導と相性が悪いとされてきた従来の常識を覆す、鉄系超伝導物質の発見 など、常識に捉われない発明を続ける材料科学者として知られます。 電子の動きに魅了され、電子を軸に置いて自由に発想を広げながら「ありえない」成果を次々と発表し続けてきた。そんな細野教授が考える研究者の責務や、新たな発想が生まれる源泉について、お話を伺いました。 「まさか?」を「すごい!」といわせた研究 ―酸化物といえば基本的に電気を通さない絶縁体です。それが電気を通す半導体になるなどとは、誰も考えもしなかったのではないでしょうか。 細野:確かにアモルファス酸化物といえば、ガラスと同じような構造の絶縁体です。絶縁
自然を満喫でき、健康にもいいとして人気の登山。一方で遭難も多く、警察庁によると、全国で発生した山岳遭難事故はここ数年、年間3000人前後と高い水準が続いている。中高年が道に迷ったり転倒したりするケースが多い。冬季には、スキー場のコース外を滑る「バックカントリースキー」による遭難も相次いでいる。 ただ、遭難してもスマートフォンや携帯電話で救助を要請できるとは限らない。山間部は電波が届かない「圏外」であることが多いためだ。山岳救助を担う人々にとっても、悪天候での捜索は二次遭難の恐れがあり、位置が分からない状況での捜索は簡単ではない。 そこで携帯電話大手のソフトバンクは、新たな技術で、圏外でも遭難者が持つスマホや携帯の位置を瞬時に特定する技術を開発。実用化に向けて準備を進めている。ドローンを使い、捜索対象の山間部を一時的に「圏内」にして携帯回線の位置情報を取得する仕組みだ。北海道での実地訓練を取
脳などへの電子機器移植後に立ち上がれるようになった脊髄損傷患者のリハビリの様子=研究チーム提供(CHUV/Gilles Weber) 脊髄(せきずい)損傷で下半身がまひした患者に、脳からの信号を伝えるワイヤレスの電子機器を頭部と脊髄に移植したところ、階段を上り下りするなど足腰を自発的に動かす能力を取り戻した。スイス連邦工科大などのチームが、英科学誌ネイチャーで24日に報告した。脳と機械を連動させる技術「ブレーン・マシン・インターフェース(BMI)」を応用したリハビリの成功例として注目される。 患者は12年前の自転車事故で脊髄を損傷し、足を動かすことができなくなった男性(40)。中枢神経である脊髄は脳からの信号を体の各部位に伝達するとともに、末端の手足の感覚を脳に伝える役割を担う。これが遮断されるとまひが起きる。
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