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book reviewに関するsarutoruのブックマーク (424)

  • 『隆明だもの』父親は「戦後最大の思想家」 - HONZ

    全集は月報が面白い。月報とは、全集の各巻が刊行されるごとに差しはさまれる小冊子のこと。ようするに附録である。著者ゆかりの人物がエッセイでとっておきのエピソードを明かしていたり、著者の素顔について語られた座談会があったり、附録とはいえ内容は充実している。文学研究者のあいだでも、月報は作家の人となりを知ることができる貴重な資料とされる。講談社文芸文庫には月報だけを集めたラインナップもあるほどだ。 書は『吉隆明全集』(晶文社)の月報の連載をもとにしている。著者は吉家の長女で、漫画家・エッセイストのハルノ宵子。吉家は父・隆明、母・和子、長女・多子(さわこ:ハルノ宵子)、次女・真秀子(まほこ:吉ばなな)の4人家族で、書には、ばななとの姉妹対談もおさめられている。 吉隆明(1924年-2012年)といえば、戦後思想界の巨人として知られる。とくに団塊の世代には神のように崇める人が多い。そん

    『隆明だもの』父親は「戦後最大の思想家」 - HONZ
  • 児玉真美『安楽死が合法の国で起こっていること』(ちくま新書) : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    12月21 児玉真美『安楽死が合法の国で起こっていること』(ちくま新書) カテゴリ:社会8点 相模原障害者施設殺傷事件、京都ALS嘱託殺人事件、そして映画『PLAN 75』など、日でもたびたび安楽死が話題になることがあります。 安楽死については当然ながら賛成派と反対派がいますが、賛成派の1つの論拠としてあるのは「海外ではすでに行われている」ということでしょう。 著者は以前からこの安楽死問題について情報を発信してきた人物ですが、著者が情報発信を始めた2007年頃において、安楽死が合法化されていたのは、米オレゴン州、ベルギー、オランダの3か所、それとスイスが自殺幇助を認めていました。 それが、ルクセンブルク、コロンビア、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア(一部を除く)、スペイン、ポルトガルに広がり、米国でもさまざまな州に広がっています。 では、そういった国で実際に何が起こっているのか?

  • マイクロソフトの社風を一変させた“再興の立役者”サティア・ナデラがすすめる必読書11冊

    Weng Cheong [原文] (翻訳:田原真梨子、編集:小倉宏弥) May. 04, 2021, 06:30 AM ビジネス 40,801 マイクロソフトCEOのサティア・ナデラの人生にとって、読書は欠かせないものだ。 ナデラはグローバル企業のCEOの中でもトップクラスの存在感を誇る。そのリーダーシップには定評があり、2020年度の報酬額は4290万ドル(約42億9000万円)にものぼる。 米キャリア情報サイト「コンパラブリー」の2019年ベストCEO、また『フォーチュン』の「2019年を代表するビジネスパーソン」にも選出されている。さらにMarkets Insiderでは、ナデラ率いるマイクロソフトが創業から44年で1兆ドル(約100兆円)を超える企業価値を達成したと紹介している。 そんな輝かしいキャリアを歩むナデラは、「自分のアイデアは読書習慣によるものだ」と言う。 「ファスト・カ

    マイクロソフトの社風を一変させた“再興の立役者”サティア・ナデラがすすめる必読書11冊
  • なぜ、あの人は、あやまちを認めないのか?

    「謝ったら死ぬ病」をご存知だろうか? どんなに証拠を突き付けても、絶対に非を認めない人だ。 プライドの高さや負けず嫌いといった性格的なものよりもむしろ、過ちを認めることが、自分の命にかかわるものだと頑なに信じている。すなわち、「謝ったら死ぬ」という病(やまい)に取り憑かれている―――そんな人がいる。 もちろん、想像力が衰えて視野が狭く、無知な自分を認めたがらないような頑固者なら、可哀そうに思えども理解はできる。 だが、第一線で活躍する知識人や学者で、ものごとを客観視できるはずなのに、この病気に罹っている人がいる。それどころか、その優れた知性を用いてコジツケを考えだし、論理を捻じ曲げ、のらりくらりと言い逃れる。 なぜ、あの人は、あやまちを認めないのか? ずばりこのタイトルの書を読んだら、疑問が氷解した。 それと同時に、「謝ったら死ぬ病」は私も罹患していることが分かった。「あの人」ほどは酷く

    なぜ、あの人は、あやまちを認めないのか?
    sarutoru
    sarutoru 2023/11/19
    >それでも正当化が足りない場合、永遠の人気を誇るセリフ「向こうが始めた」を使いだす
  • 書評:なぜ男女の賃金に格差があるのか|安田 洋祐

    さきほど2023年度のノーベル経済学賞の会見が行われ、労働経済と経済史を専門とする クラウディア・ゴールディン氏|ハーバード大学教授 の受賞が発表されました。おめでとうございます🎉 Ill. Niklas Elmehed © Nobel Prize Outreach女性の受賞は、エリノア・オストロム氏(2009年)、エステル・デュフロ氏(2019年)に次いで3人目、女性の単独授賞は初めての快挙となります。 受賞理由は「女性の労働市場における成果についての私たちの理解を前進させた」(for having advanced our understanding of women’s labour market outcomes)こと。 詳しい解説については、こちらの公式ウェブサイトをご参照ください。 さて、大変タイムリーなことに、ゴールディン氏の研究の集大成とも言える翻訳書『なぜ男女の賃金に格

    書評:なぜ男女の賃金に格差があるのか|安田 洋祐
  • 全世界の誰もがこの人間の影響を受ける、お騒がせ男初の公式伝記にしてアイザックソンの最高傑作──『イーロン・マスク』 - 基本読書

    イーロン・マスク 上 (文春e-book) 作者:ウォルター・アイザックソン文藝春秋Amazonこの『イーロン・マスク』は、その名の通りイーロン・マスク初の公式伝記である。マスクの伝記自体はこれまでにも出て、翻訳もされている(読んだけどおもしろい)が、その中にあって作の特徴は刊行された直後だから、つい最近のツイッターの買収など”最新の情報・エピソード”まで網羅されているところにある。 そしてもう一つの特徴は、スティーブ・ジョブズをはじめとした無数の偉人たちの伝記を書いてきた、伝記の名手であるウォルター・アイザックソンがその私生活にまで密着して描き出している点にある。僕もアイザックソンのは昔からファンでほとんどすべてを読んでいると思うが、これまで彼が手掛けてきた伝記の中でも書の書きぶりには熱が入っていて、しかもこれまで書いてきた天才・偉人たちとの比較という評価軸もうまく機能しており、最

    全世界の誰もがこの人間の影響を受ける、お騒がせ男初の公式伝記にしてアイザックソンの最高傑作──『イーロン・マスク』 - 基本読書
  • より少なく、しかしより良く - 「エッセンシャル思考」読んだ - $shibayu36->blog;

    エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする 作者:グレッグ・マキューンかんき出版Amazon 自分がなんでもやりたいタイプなので、このに書いてあることは中々刺さった。幸福になるには「より少なく、しかしより良く」を追求すべきという。プライベートや仕事でとにかく忙しく時間がないと思っている人は読んでみると良い。 印象に残ったのは次のことだ。 現代人の最優先課題は、優先順位づけの能力をキープすること 睡眠不足では一番最初にそこが減ってしまうのでダメ 一流のバイオリニストは1日平均8.6時間の睡眠 & 週平均2.8時間の昼寝。睡眠による並外れた集中力で、1時間あたりの練習効果を最大限にする もっとも厳しい基準でやることを決める 「絶対やりたい」「やらない」の2択にする。やろうかな程度なら却下、イエスと言うのは絶対やるしかないと確信した時だけ 自分の中で最重要基準をひとつ用意し、100点満

    より少なく、しかしより良く - 「エッセンシャル思考」読んだ - $shibayu36->blog;
    sarutoru
    sarutoru 2023/08/30
    >「絶対やりたい」「やらない」の2択にする
  • なぜ、アルツハイマー病の研究が遅々として進まなかったのか?──『アルツハイマー病研究、失敗の構造』 - 基本読書

    アルツハイマー病研究、失敗の構造 みすず書房Amazon認知症の一種であるアルツハイマー病は、誰もが老化と共におちいる可能性のある病気だ。記憶力が衰え、言語・思考などあらゆる知的能力がだんだん衰退し最終的には死に至る。体はそのままで人格が壊れていくことから人の恐怖はもちろん、日常生活を単独で行うことが難しくなっていくので、介護負担・費用の問題も大きい。 がん治療が進歩し人々が長く生きるようになると、必然的にアルツハイマー病の患者は多くなる。厚生労働省が2022年6月に公表した患者調査(2020)では継続的に治療を受けているアルツハイマー病の患者数は79万人にものぼる。1996年には2万人であったことを考えると、増えているのは間違いない。それなのに、わずかに進行を遅らせる薬こそ存在するものの、症状を劇的に改善させる薬は作られていない。 最近も、米品医薬品局(FDA)がアルツハイマー病治療

    なぜ、アルツハイマー病の研究が遅々として進まなかったのか?──『アルツハイマー病研究、失敗の構造』 - 基本読書
  • 『徹底検証 沖縄密約 新文書から浮かぶ実像』藤田直央著(朝日選書) 1650円

    【読売新聞】評・井上正也(政治学者・慶応大教授) 沖縄返還五〇周年にあたる昨年は、返還交渉をめぐる様々な関連書が刊行された。だが、その大半はこれまでの研究の焼き直しの域を出ないものであった。これに対して書は、最新の学術研究を踏まえ

    『徹底検証 沖縄密約 新文書から浮かぶ実像』藤田直央著(朝日選書) 1650円
  • 朴沙羅「誰がこんな仕組みを作ってしまったのか」――李英美著『出入国管理の社会史』書評

    2023年6月9日、出入国管理及び難民認定法の改正案が参議院会議で可決された。この改正案は在留特別許可申請手続の新設、被収容者の処遇に関する手続規定の整備、収容に代わる監理措置制度の創設、難民申請者に対する送還停止の効力の一部解除、難民に準じた者の補完的保護制度の創設、送還に応じなかった者に対する刑事罰を含む退去命令制度の創設などの内容を含んでおり、移住者と連帯する全国ネットワークや日弁護士会といった団体や個々人が、全国各地で反対を表明していた。 誰がこんな仕組みを作ってしまったのだろう。なぜこの法が成立することを、私たちは止められなかったのだろう。そのような疑問に突き動かされた人に、私は書を強く勧める。 書は、「第二次世界大戦後の冷戦と脱植民地化という国際環境のもとで形成された日の出入国管理政策が、とりわけ地域社会においてどのようなかたちで執行され、国民・国籍・人の移動をめぐる

    朴沙羅「誰がこんな仕組みを作ってしまったのか」――李英美著『出入国管理の社会史』書評
    sarutoru
    sarutoru 2023/06/18
    >1952年4月に日本が独立して以降、韓国政府は大村収容所から韓国へ送還された被収容者の受け入れを拒否し始め…
  • 早く始めなければ意味がない、なんてない - 本しゃぶり

    早く始めなければ意味がない。 そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。 その呪縛から解き放つ。 私がとらわれていた「しなきゃ」 早く始めなければ意味がない。特別お題キャンペーンを見て真っ先に思い浮かんだのがこれだった。 なぜそう思うようになったのかは覚えていないが、子供の頃の俺はそう考えていた。より正確に言えば、「前からやっていた人には勝てない。勝てないならやらない方がいい」である。 一つ印象に残っている例を挙げよう。昔、コロコロに『K-1 ダイナマイト』という漫画が連載されていた。小学5年生の主人公が空手を始め、様々なライバルたちと戦いながら成長する物語である。 K-1ダイナマイト (1) (てんとう虫コミックス―てんとう虫コロコロコミックス) 作者:坂井 孝行小学館Amazon 俺はこの作品が好きだったが、その一方で「現実的ではないな」とも思っていた。主人公は空手に憧れがあったが

    早く始めなければ意味がない、なんてない - 本しゃぶり
  • <書評>『西山太吉 最後の告白』西山太吉/佐高信 著:東京新聞 TOKYO Web

    書出版から二カ月あまりたった二月末、西山太吉氏の死去が報じられた。タイトル通り、「最後の告白」となった書は、政治記者・西山太吉氏の「最後の告白」のみならず、対米従属という、現代に続く戦後政治史の基的な矛盾について視座を提供する証言集ともなっている。 沖縄返還に際してアメリカが日に支払うべき四百万ドルの補償金を日が肩代わりしていたいわゆる「沖縄密約」をスクープしたことで知られる西山太吉氏。佐高氏は、西山氏が「国家のウソ」を暴いた唯一のジャーナリストであるにもかかわらず、そのことがいまだ正当に評価されていないとして、改めて顕彰することを書の課題の第一に挙げている。氏のスクープは、時の権力によって「外務省機密漏洩(ろうえい)事件」と読み替えられ、「国家公務員法違反」にすり替えられた挙げ句、隠蔽(いんぺい)された。西山氏は逮捕され、裁判所は有罪判決を下した。 また、西山氏が深く関わった

    <書評>『西山太吉 最後の告白』西山太吉/佐高信 著:東京新聞 TOKYO Web
    sarutoru
    sarutoru 2023/03/12
    >驚かされたのは、西山氏がいずれ、自民党から立候補しようとしていたと告白していること
  • 追悼 “運命の記者” 西山太吉が伝えたかった3つのこと - 集英社新書プラス

  • 安倍政権の「あの決定の裏側」を明かす回顧録

    2012年9月の自民党総裁選では、1回目の投票で1位だった石破茂前政調会長を2回目の投票で破って勝利した。第2次政権は憲政史上最長の政権となった(撮影:尾形文繁) 『安倍晋三 回顧録』が出版された。安倍首相退陣後から1年間、テレビでもおなじみの橋五郎ら読売新聞の政治記者が18回にわたってインタビューした36時間の記録である。 発売前から話題となり、店頭でもなかなか手に入らないほどだ(稿執筆時点)。ここではオーラルヒストリーという学問的な聞き取りを手掛けてきた立場から、取扱説明書の要領で書の魅力を紹介したい。 政治家に対するオーラルヒストリーでは、聞き手の先入観にはない転機や人脈が浮かび上がることがあるので、政治家になる前からのライフヒストリーをなるべく自由に話してもらうことが多い。 その点、書は回顧録とはいいながら、政権期(第1次政権も含む)の主要なトピックについて個別に聞いていく

    安倍政権の「あの決定の裏側」を明かす回顧録
  • 『男が痴漢になる理由』

    大西わたる OFFICIAL BLOG 2017年衆議院選挙・千葉12区(袖ヶ浦・木更津・君津・富津・鋸南・鴨川・南房総・館山)から日共産党候補として立候補させていただきました。「憲法まもれ、暮らしまもれ」の声に応え全力を尽くします。

    『男が痴漢になる理由』
  • 差別をなくすために差別を温存している? 『「社会正義」はいつも正しい』の読みどころを訳者・山形浩生が解説!|Hayakawa Books & Magazines(β)

    差別をなくすために差別を温存している? 『「社会正義」はいつも正しい』の読みどころを訳者・山形浩生が解説! 「白人は、白人というだけで人種差別的である」 「病気や障害を治療・予防しようとする試みは、当事者への憎悪に基づいている」 「映画の中で黒人女性キャラクターを力強いタフな人物として描くのは黒人差別(だが、弱く従属的な存在として描くと女性差別)」 ――ほんとうに? 現代世界を席捲する「社会正義」の根拠を問う全米ベストセラー『「社会正義」はいつも正しい 人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて』(ヘレン・プラックローズ、ジェームズ・リンゼイ:著、山形浩生、森正史:訳、早川書房)。11月16日の刊行に先立ち、山形浩生氏による「訳者解説」を全文公開します。 『「社会正義」はいつも正しい』早川書房訳者解説1 はじめに書はHelen Pluckrose and James Li

    差別をなくすために差別を温存している? 『「社会正義」はいつも正しい』の読みどころを訳者・山形浩生が解説!|Hayakawa Books & Magazines(β)
  • うつ病やアルツハイマー病もそれと関係しているのか 『脳のなかの天使と刺客──心の健康を支配する免疫細胞』 - HONZ

    それは脳のなかの「天使」でありながら、ときには「刺客」へと変貌するという。書の主人公は、非神経細胞のひとつである「ミクログリア」である。 つい最近まで、ミクログリアは脳のなかの端役にすぎないと考えられていた。脳内の情報伝達を担うニューロンや、そのつなぎ役を務めるシナプスといった綺羅星たちと比べると、それが果たす役割はごく些末なものだと考えられていたのである。ところが近年、そうした見方は大きく変わりつつある。ミクログリアは脳のなかできわめて重要な役割を果たすとともに、それが誤作動を起こすと、わたしたちの健康に甚大な被害が生じることがわかってきたのだ。後者の例を言えば、うつ病や不安障害、あるいはアルツハイマー病なども、ミクログリアの誤作動と関係しているという。 書は、ミクログリアが脚光を浴びるに至った経緯と現状を物語るものである。そしてそのストーリーは、ふたつの糸が撚り合わさった形で進行す

    うつ病やアルツハイマー病もそれと関係しているのか 『脳のなかの天使と刺客──心の健康を支配する免疫細胞』 - HONZ
  • 『情報セキュリティの敗北史』はサイバーセキュリティ歴史と概念が学べる教科書だった|一田和樹のメモ帳

    『情報セキュリティの敗北史: 脆弱性はどこから来たのか』(アンドリュー・スチュワート、白揚社 2022年10月12日)をご恵投いただいたので読んでみた。実は原題は「A Vulnerable System: The History of Information Security in the Computer Age」でだいぶ印象が違う。 内容はサイバーセキュリティ歴史そのものだった。考えてみると、意外とサイバーセキュリティ歴史についてまとめられた、特に包括的なものは思いあたらない。特定のテーマや地域に限定したものなら、すぐに思いつく。たとえば、アメリカがサイバー空間でぼこぼこにやられた歴史をまとめた『Dark Territory: The Secret History of Cyber War』(Fred Kaplan、Simon & Schuster、2017年3月28日)や、サイ

    『情報セキュリティの敗北史』はサイバーセキュリティ歴史と概念が学べる教科書だった|一田和樹のメモ帳
  • 早すぎた戦争改革 市民殺戮は避けられなかったのか | レビュー | Book Bang -ブックバン-

  • 億万長者の性犯罪者。彼を追い込んだ女性記者の戦い。 『ジェフリー・エプスタイン 億万長者の顔をした怪物』 | BOOKウォッチ

    億万長者の慈善家という顔の裏で、100人を超える未成年の少女を性的に虐待していたことで逮捕されたジェフリー・エプスタインの名前を覚えている人もいるだろう。1か月後、獄中死を遂げ、真相は闇に消えた。書『ジェフリー・エプスタイン 億万長者の顔をした怪物』(ハーパーコリンズ・ジャパン)は、一度はつぶれかけた事件を追い続け、前代未聞のセックス・スキャンダルを暴いたアメリカの地方紙マイアミ・ヘラルドの女性記者による衝撃のルポルタージュである。アメリカでベストセラーになった。 500ページを超える大著だが、2つの興味からまったく飽きさせない。1つは、トランプ、クリントン、ビル・ゲイツ、英王子、MIT、ハーバードなど錚々たるビッグネームが次々と登場するからだ。 「エプスタインが少女を性的に虐待し搾取していたことが明らかになったあとも、彼の友人仕事上の知り合い、彼の小切手帳に魅入られた者はつき合いをや

    億万長者の性犯罪者。彼を追い込んだ女性記者の戦い。 『ジェフリー・エプスタイン 億万長者の顔をした怪物』 | BOOKウォッチ