米国のテレビ放映システムは、全国ネットワーク4社と、地域各局、CATVシンジケートが契約を結び、番組を送受信する形で運営されている。無論、これはあくまで、「主として」であり、これ以外に各局は、CNNや文化教養番組を作るPBS(Public Broadcasting Service、公共放送サービス)など、さまざまなコンテンツ・プロバイダーからの番組提供を受け編成を行っている。 コロンビアビジネススクールのエリ・ノーム教授は、ブロードバンドによるネットワーク環境が完成し、完全に機能し始めると、こうした従来からのシステムが大きく変化するとみる。 ネットワーク局の介在抜きで、視聴者が"編成局長"になる時代に その理由としてノーム教授は、以下のように指摘している。 「誰でも(どの局、どの企業も)、一切のGate keeper(門番=従来のネットワーク局)による介在抜きで、他の人(他の局、他の企業)