法務省は来年度から、空港における日本人の出入国審査について、コンピュータによる「顔認証」の技術を活用して、本人確認するシステムを本格的に導入する。 法務省によると、(1)日本人の利用者が空港の出入国ゲートで、ICパスポートをリーダーにかざすと、ICチップ内の顔写真を読み取る、(2)同時にゲート内のカメラで、利用者の顔写真を撮影する、(3)その2つの画像を照合する−−という流れだ。 より多くの入国審査官を外国人の審査に振り分けることで、出入国審査を円滑にしたり、その厳格さを維持・充実することを目的としているという。これまでの自動化ゲートは、事前に指紋を登録する必要があったが、顔認証によって面倒な事前登録が不要になる。 一方で、顔写真の利用があることからプライバシー侵害などを危惧する声もある。法務省の担当者は弁護士ドットコムニュースの取材に「顔画像は照合が終われば消去する。プライバシーに配慮し