企業の研修などで自衛隊生活体験に参加した労働者が2014年度の1年間で1万3041人にのぼることが分かりました(表)。日本共産党の吉良よし子参院議員事務所に防衛省が回答したものです。 自衛隊生活体験研修では何をしているのか。NTT労働者を組織する通信産業労働組合(通信労組)の調査によると、NTT東日本の青森、福島などで研修が行われ、訓練内容は、朝6時にラッパで起床、点呼、ベッドの撤収、朝食、体育教練、負傷者救助、10キロの行進訓練、深夜11時就寝などです。目的は、集団生活や訓練で同期意識や規律意識の強化とあり、NTTの本来業務とは関係ありません。 吉良氏は3月23日の参院予算委員会で、業務と関連のない苦行を押し付ける「ブラック研修」を追及し、塩崎恭久厚労相は「悪質な研修の把握につとめていきたい」と答えています。この答弁に照らしても、業務と関係のない生活体験研修は許されません。 防衛省は安倍