神社界に食い込む男 神社とレスリング――。 神事の相撲の方が、関係は深いように思われるのだが、実はレスリング関係者の方が神社界に深く食い込んでいる。 JRお茶の水駅近くの神田明神は、11年後の平成41年に創建1300年を迎える江戸総鎮守で商売繁盛の御利益を求めて、参拝者が途切れることがない。 その境内で「御神紋チョコレート」ののぼりを立てて販売しているのが、日本メディアミックス(本社・東京都新宿区)である。創業者は日本レスリング協会会長の福田富昭氏(現取締役)。その後を継いで社長を務めるのは日大レスリング部の後輩で、全日本女子レスリング連盟の理事を務めていたこともある高橋恒雄氏である。 神社の御神紋が入ったお菓子は、「御紋菓」と呼ばれ、「無病息災」や「厄払い」を祈願することにもなるというだけに、神社界との深い信頼関係がなければ販売が許されるものではないが、日本メディアミックスはもっと深く神