オンブズマンが逆転敗訴=官房機密費の開示訴訟-大阪高裁 現在の安倍政権下の2013年に支出された内閣官房報償費(機密費)について、「政治資金オンブズマン」のメンバーが国に使途の開示を求めた訴訟の控訴審判決が6日、大阪高裁であった。高橋譲裁判長は一部の不開示決定を取り消した一審大阪地裁判決を変更し、ほぼ全面的に請求を退けた。原告側は上告する方針。 一審判決や、別時期の機密費支出をめぐる2件の開示訴訟の大阪地・高裁判決は、いずれも支払い相手が記録されていない帳簿や領収書などを開示対象としていた。 これらの帳簿などについて、高橋裁判長は「政治情勢などによっては、支払い相手や具体的使途も相当程度特定が可能になる」と指摘。開示すれば事務遂行に支障を及ぼす可能性があると判断した。 国は、別の情報公開請求で既に開示対象となっていた部分についても不開示決定を出していたが、これに関しては高橋裁判長は開