『ヤクザと憲法』という映画が話題になっている。 撮ったのは東海テレビの記者の土方宏史氏(40歳)で、もともとは愛知県警の四課(暴力団・知能犯担当)を担当していた。1998年入局の現役記者であり、ディレクターだ。 東海テレビは『裁判官のお弁当』や『光と影──光市母子殺害事件・弁護団の300日』、『死刑弁護人』、『ふたりの死刑囚』などの司法や事件・犯罪に関わる秀作を世に送りだしてきた、知る人ぞ知る話題のドキュメンタリーを量産している地方準キー局である。 取材の舞台となったのは大阪市西成区に拠点のある指定暴力団・二代目東組の二次団体である二代目清勇会。40分テープ500本、100日にわたる、撮れるものはなんでも撮るというまさに密着取材だった。 今回の作品も2014年3月に東海三県のみで放送され、大きな反響を呼ぶと同時にいくつもの放送関連の賞を受賞。ドキュメンタリー映画として劇場版が新たに編集され