これまで華々しい実績を残してきたNHKを49歳にして去り、その翌日単身渡米。巨大エリートメディアを去った一人のジャーナリストが、さまざまな人の人生、ライフシフトを伝えていく。 新聞記者から弁護士、そしてNPOの事務局長へ誤解を恐れずに言えば、「嫌な奴」だ。人の書いたものの間違いを指摘する。事実と違うのではないかとの指摘を瞬時に寄越す。 楊井人文(やないひとふみ)――堂々とした語りはかなりの経験を感じさせるが、実は39歳と若い。ジャーナリストであり弁護士、且つNPOの事務局長ということになる。今回のLIFE SHIFTの主人公だ。 楊井氏との出会いは2017年の春先だった。当時、私はアメリカで生活していた。トランプという得体のしれない大統領の誕生をYahoo!ニュースなどに書いていたのだが、そのYahoo!に、シャープな記事を書いている人物がいた。それが楊井氏だった。 「すごい人がいるなぁ。