公安調査官を略式起訴=オウム立ち入り日漏えい−東京地検 オウム真理教の後継団体「ひかりの輪」への立ち入り検査の日程を信者に漏らしたとして、東京地検特捜部は27日、国家公務員法違反(秘密漏えい)罪で公安調査庁の風間寛之主任調査官(31)を略式起訴した。同庁は風間調査官を減給100分の5(1カ月)の懲戒処分とした。団体側が昨年11月、地検に刑事告発していた。 起訴状によると、風間調査官は2013年6月、ひかりの輪の信者=現在は脱会=に対し、同団体の施設に行う立ち入り検査の情報を事前にメールで送り、秘密を漏らしたとされる。 特捜部によると、他の職員らの関与はなく、情報漏えいに対する見返りもなかった。公安庁も、信者がこの情報を団体側に伝えておらず、立ち入り検査に支障はなかったと説明した。 同庁の説明では、風間調査官は団体内部での人脈づくりの過程で、信者と知り合ったという。 公安調査庁の柴田