<小学生に社交ダンス> 「私は胎児に障害が分かっても、産みます!」 「いや、僕は、障害児を産ませるなんて、とってもできない」 新婚夫婦の会話ではない。ある中学校の授業風景だ。遺伝子の専門家を呼び、中学生同士が「生命倫理」について議論を戦わせているのだ。 また、ある日はブラック企業の社員からオピニオンリーダーに“出世”した人を講師に呼び、「つまらない大人にならない」ための技術を学ばせる。はたまた、小6の児童に社交ダンスを教える学校も……。 これが最近、何かと議論を呼んでいる「キャリア教育」の中身だ。 文科省は、こうした「体験型学習」を通し、「自己教育能力」「意思決定能力」「人間関係形成能力」「情報活用能力」「将来設計能力」などを磨かせ、将来的な「就業意欲」を高めると説明している。何だか小難しいが、簡単に言ってしまうと、早くから子供に仕事への意識を持たせれば、ニートやフリーターが減