衣料品大手ユニクロを展開するファーストリテイリングは15日、中国の二つの下請け工場で、月あたり約300時間の違法な長時間労働が行われていたことが分かり、うち一つの工場では生産計画を見直すと発表した。潜入調査をした香港の労働団体「SACOM」が公表した指摘を一部認めた。手ごろな価格の源泉である中国での「負の側面」が明らかになった。 違法な長時間労働が明らかになったのは、中国広東省にある生地工場と縫製工場の2カ所。昨年7~11月の月あたりの平均的な労働時間は、両工場とも300時間前後に及んだ。時間外労働はともに100時間を超え、上限の月36時間を大幅に上回っていた。 ファストリは違法性を認めており、労働時間を減らせるよう、縫製工場での生産計画を見直す。ユニクロ全体の生産量に大きな影響はないという。 また、縫製工場では、労働時間… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただ