中央大学法科大学院・野村修也教授が解説する「会議のミカタ」。7日のテーマは「議員活動の費用」。 「約3400万円」―この数字は「政務活動費」の不正問題で揺れている富山市議会に関するお金だ。議長までも不正に手を染め、辞職する異常事態になっている富山市議会だが、議員辞職した12人によって不正請求されていた政務活動費の合計が約3400万円だ。 地方議員の政務活動費をめぐる不正が次々と明らかになる中、香川・高松市で先月24日、「政務活動費」をメーンテーマに全国の市民オンブズマンが集まる「全国市民オンブズマン連絡会議」が開かれた。不正を監視する弁護士や市民ら250人が集まり、情報公開の在り方などが議論された。 ――政務活動費というのは、そもそもどんな制度なのか。 政務活動費は、地方議員に報酬とは別に支給され、法律では「議員の調査研究その他の活動に資するため必要な経費」とされている。自治体によって支給