「マイナンバー」の通知が始まり、国民全員にそれぞれ番号を付す制度が本格的に動き出した。マイナンバーは社会保障など「国民へのサービス向上!」が大きな目的だとされているが、同時にやらなければならないことがある。行政側のサービスにも番号をふることだ。 そこで今回は、行政サービスIDの重要性を訴える安井秀行・アスコエ社長に話を聞いた。 日本の行政サービスは利用者目線になっていない ---安井さんは国民に番号を付けるのなら、行政サービスにも番号を付けるべきだと主張されています。 安井 そもそも私はマイナンバーは必要だと思っています。ただ、マイナンバーを本当に国民サービスの向上に使おうと思うのなら、行政サービスにも番号(ID)を付けることが不可欠です。 これは民間では当たり前のマーケティングの視点で考えれば分かります。 企業では顧客を管理をする場合、それぞれの顧客にIDを付けますが、それと同時に、その