女性が同席して接客するパブに通い、バーや寿司(すし)屋にも支出―。民主党本部から前回衆院選の選挙費用などとして候補者の団体に交付された政治資金の不適切な使途が、収支報告書などから明らかになりました。当の候補者自身が、「一般感覚ではありえない」と語る異例の事態になっています。 不適切な支出が問題になっているのは、2012年12月の衆院選で東京11区(板橋区)から立候補し落選した太田順子氏の資金管理団体「太田じゅんこ後援会」です。 東京都選挙管理委員会に提出された12年分政治資金収支報告書によると、同後援会は民主党本部から計400万円受け取っています。この後援会はほかに100円の「その他の収入」があっただけで、99・9%以上が党本部からの資金で成り立っていました。 同後援会の活動の特徴は、計70万1580円を「食糧費」として選挙期間中とその前後に費やしていることです。 支出先はいずれもパブやバ