欧州人権裁判所は現地時間9月13日、英国の諜報機関である政府通信本部(GCHQ)が実施した大規模な監視活動は欧州人権条約に違反するとの判断を示した。 フランスのストラスブールに設置されている欧州人権裁判所の判事らは5対2で、英国による監視活動が一部の面で人々の私的生活に対する権利を侵害したとの裁定を下した。そうした侵害としては、「全国民レベル」での無差別なデータ収集、収集プロセスにおける監督の欠如、収集したデータの乱用を防ぐ予防措置の欠如などが挙げられた。 2015年11月に撮影されたこの写真は、GCHQが備える24時間態勢のオペレーション室における通常の様子を示している 提供:Ben Birchall/AFP/Getty Images 一方、同裁判所は1つの活動については違法ではないと判断した。それは、機密データを外国政府と共有するというGCHQのポリシーだ。 裁判所は判決文の中で、メッ