自民党の若林健太参院議員の事務所が、2月の参院決算委員会での質問にあたって、答弁する側の農林水産省に代作を頼んだ疑いがあることが1日、本紙の取材でわかりました。国会でチェックを受けるべき行政機関に、質問を丸投げする実態からは、TPP(環太平洋連携協定)で農業つぶしを推進する一方で、真面目に農政に取り組まない政権与党と政府の無責任ぶりがみえてきます。 (矢野昌弘) 内部文書入手 本紙が入手したのは、農水省の国会連絡室が作成した「院内情報」と題した内部文書で、若林議員秘書の依頼を伝える内容です。同連絡室は作成したことを認めました。 文書は「2月10日の(参)決算委で質疑に立つことになったため、以下の5項目について、それぞれの問題意識を踏まえ、読み上げ原稿案を作成するよう依頼がありました」。担当者に2月5日までに原稿案を提出するよう求めています。 さらに本紙は「若林健太議員御発言メモ」と題する農