国の公共事業で、多くの利用者を予測して空港などを建設しながら実績は予測を大きく下回ったものが多数あることがこのほど、総務省の調査でわかりました。無駄な大型公共事業がずさんな計画で推進されている実態を国自身の調査で裏付けています。 75件を調査 総務省が調査したのは昨年四月から今月まで。国交、農水、経産、厚労、環境、総務の六省がかかわった空港、港湾、ダムなどの直轄、補助事業七十五件。これらの計画時に立てた需要予測と利用実績について調査しました。 すでに使用が始まった事業は三十三件ありますが、そのうち七件で利用実績が予測の50%を下回りました。80%以下のものになると十二件にのぼります。 調査では「想定したことが実際には実現していない」「マニュアルどおりに推計していない」「適切でない数値を使用して予測」など、事例ごとに問題点を指摘しています。 七十五件のうち四十五件で、事業主体の国や自治体が需