欧米の『アート界』の舞台裏を垣間見ることができる、面白い一冊。 著者は、大学で美術史を学び、その後ギャラリー勤務を経て*1大学院で社会学を学んで博士号を得たという社会学者、サラ・ソーントン博士。 現代アートの舞台裏 5カ国6都市をめぐる7日間 作者: サラソーントン,鈴木泰雄出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン発売日: 2009/05/14メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 217回この商品を含むブログ (15件) を見る 日本ではさほどポピュラーな存在ではないように感じられる「ハイブロウ」な欧米の現代アートの世界。オノ・ヨーコ、草間彌生、杉本博司など、欧米のアート界にも有名な日本人アーティストは少なからずいるが、なかでも最もポピュラーなのは村上隆だろう。 本書でも、一章を割いて、村上隆のスタジオを訪問し、関係者にインタビューする様子を紹介しているが、その章だけにとどま