本書『ディープフェイクと闘う――「スロージャーナリズム」の時代』(朝日新聞出版)は、世界を席巻するフェイクニュースに対する各国メディアの取り組みや、新たな動きとされる「スロージャーナリズム」について紹介している。日米欧のトップランナーたちへのインタビュー取材をもとにしている。 「新聞と戦争」で総括デスク 著者の松本一弥さんは1959年生まれ。早稲田大学法学部卒。朝日新聞入社後は東京社会部で事件や調査報道を担当した後、オピニオン編集グループ次長、月刊『Journalism』編集長、WEBRONZA(現「論座」)編集長などを経て現在は夕刊企画編集長。 過去には、満州事変から敗戦を経て占領期までのメディアの戦争責任を、朝日新聞を中心に徹底検証した年間プロジェクト「新聞と戦争」で総括デスクを務め、石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、JCJ(日本ジャーナリスト会議)大賞、新聞労連ジャーナリスト大賞