原告が裁判所に抗議して自ら退廷する“事件”が、きょう、東京地裁で起きた。 「特定秘密保護法は国民の知る権利を侵害し違憲である」・・・フリーランス記者ら43人が、法律の差止めを求めていた訴訟の判決が、きょう、東京地裁であった。 判決にあたって原告は法廷(開廷前)の写真撮影を申請していた。だが東京地裁は拒否した。 写真撮影はいつものように記者クラブだけとなった。原告のY氏がいきなり立ちあがった。 「フリーランスに撮影させないという差別的な扱いに抗議して退廷します」。Y氏が法廷を退出すると5名のフリーランスが続いた。 「裁判所と記者クラブの癒着だよ(それを問いたかった)」。Y氏は退廷の理由を語る。 退廷のリーダーとなったY氏は元大手紙の記者だ。裁判所とマスコミの体質を身をもって知っている。 法廷撮影は記者クラブだけに限られている特権だ。Y氏が指摘するように裁判所と記者クラブとの癒着の産物である。