米テキサス州で起きた追突事故をめぐる訴訟で、同州裁判所の陪審団は17日、トヨタ自動車に計2億4210万ドル(約267億円)の賠償を命じる評決を下した。追突された車のシートの不具合のせいで幼児2人が重傷を負ったと認定。トヨタが危険性を警告していなかったのは重大な過失にあたるとした。 原告側の法律事務所が発表した。それによると、原告の夫婦は2016年9月、同州ダラスで「レクサスES300」を運転中、大型車に追突された。衝撃で前の座席が壊れて後ろに倒れ、後部座席にいた幼児2人が大けがを負ったという。 陪審団は賠償額のうち1億4360万ドル分を「懲罰的賠償」として認定した。米ブルームバーグ通信によると、トヨタは今回の事故に固有の原因があったなどとして、上訴を検討する方針という。(ニューヨーク=江渕崇)
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