社説 食品放射線量 細かな測定、情報公開を2011年10月29日 Tweet 説明不足だったり、見解が揺れたりしては、国民の食への不安は増すばかりだ。 内閣府の食品安全委員会は、健康に影響を及ぼす食品中の放射性物質による被ばく線量について「生涯の累積線量がおおよそ100ミリシーベルト以上」とする評価書をまとめ、厚生労働省に答申した。 7月末には食安委のワーキンググループが同様の見解をまとめ、その際は「100ミリシーベルト」を外部、内部被ばくの合計線量としていた。 しかし、今回の答申では「説明不足だった」として食品摂取による内部被ばくに限定。外部、内部被ばくの明確な説明もないまま、見解が変わった。 では外部被ばく分はどうするのか。「適正な機関に判断してほしい」と言うだけでは、国民に一層の混乱を招いてしまう。 食品の放射性物質による汚染はいつまで続くか分からない。状況に応じて最善策