報道機関に公開された東京拘置所の刑場の「執行室」。中央下は踏み板=東京都葛飾区で2010年8月27日(代表撮影) <kin-gon> 先進国クラブと呼ばれる経済協力開発機構(OECD)加盟38カ国中、死刑を執行しているのは日本と米国の2カ国である。日本同様かたくなに死刑を維持する米国で先日、ある執行の規則違反が問題となった。記者が立ち会わなかったのだ。 南部テキサス州の刑務所で執行されたのはクインティン・ジョーンズ死刑囚(41)だった。彼は1999年9月、コカインを買おうと大叔母(当時83歳)に約3300円の借金を申し入れ、断られたため野球のバットで撲殺した。彼は当時、薬物中毒だった。 収監されて薬物を断ったジョーンズ死刑囚は更生して罪を悔いた。遺族は刑の執行に反対し、支援者は恩赦を求めて18万を超える署名を集めた。