パート労働者への厚生年金適用拡大、中途半端な導入より被用者年金一元化を(1) - 12/04/09 | 00:00 社会保障と税の一体改革路線に基づき、年金制度改革関連の法案が国会で審議される。 年金制度改革に関して注目されているポイントはおおむね二つ。一つはパート労働者への厚生年金適用拡大、もう一つは公務員の共済年金と会社員の厚生年金を統合する被用者年金の一元化だ。ところが、二つとも、いかにも中途半端な制度改革になりそうな雲行きである。 矛盾だらけの改革 このうち、パート労働者への厚生年金適用拡大については、政府・民主党が法案を提出している。 現在、パートなど非正規雇用者のうち、週30時間未満の労働者は、労使で保険料を折半する厚生年金には入れない。彼らは、国民年金に加入し自分で保険料を全額払わなければならない。ただし、会社員や公務員の配偶者で年収130万円未満の「第3号被保険者」は