福岡県の小川洋知事ら同県内の首長が19日、警察庁を訪れ、暴力団捜査での通信傍受の要件緩和や、暴力団犯罪を取り調べの可視化の対象から除外することなどを要請した。庁内で米田壮次長に面会した。 福岡県では昨年1月~今年6月、暴力団の不当要求を断った企業の役員らが襲撃された事件が19件発生したが、容疑者を摘発したのは2件だけ。 北九州市では8月以降、飲食店経営者の女性が切りつけられる事件なども発生。県警はいずれも暴力団による犯行の可能性があるとみて調べている。 小川知事は要請後、「現在の捜査手法では限界がある」と話した。