大手広告会社の電通が、去年8月に社員に違法な長時間労働をさせたとして、東京労働局から是正勧告を受けていたことがわかりました。この4か月後には新入社員だった女性が過労のため自殺していて、東京労働局は是正勧告後も違法な長時間労働を行わせていなかったか調査を進めています。 電通ではこの4か月後の去年12月、新入社員だった高橋まつりさん(当時24)が過労のため自殺しました。 高橋さんは労働組合との取り決めの上限を上回る残業をしていたとして労災が認められていて、東京労働局は、是正勧告を受けたあとも社員に違法な長時間労働を行わせていなかったか調査を進めています。 電通は是正勧告のあと、「ノー残業デー」の設定や有給休暇の取得の促進などに取り組み、違反はなくなったとしたうえで、高橋さんの自殺については「新入社員であったことと急激な業務量の増大に十分な配慮ができていなかったことを反省しています」とコメントし