生成人工知能(AI)「チャットGPT」が作成した日本語の文章と人間が書いた文章は、犯罪捜査にも使われる統計的手法を使うと、正確に見分けられることが、目白大の財津亘(わたる)准教授(犯罪心理学)の研究で分かった。10日、米科学誌「プロスワン」オンライン版で発表した。 チャットGPTを巡っては、日本語でも自然な文章を作成できることから、学術論文やインターネット上でのなりすましなどに不正利用される懸念が高まっていた。英語での判別方法に関する論文はあるが、日本語では初めて。 文章を品詞に分解して助詞の使い方や読点の打ち方といった特徴を統計的に解析する「計量文体学」の知見を活用。心理学に関する日本語の論文72本について、チャットGPTに、「同じタイトルと分量で論文を書いてください」と依頼し、比較した。 目白大心理学部の財津亘准教授(本人提供)その結果、隣り合う品詞の組み合わせ▽助詞の使い方▽読点(、