いじめにあっていたのに学校側が指導を怠ったとして、千葉市の小学校に通っていた男性が市と同級生に損害賠償を求めた裁判で、東京高裁は、一審判決を見直し、学校の責任を認め、およそ390万円の賠償を命じました。 この裁判は、大学1年生の男性(19)が千葉市の小学校に通っていた当時、同級生から暴力や嫌がらせを受けていたのに、担任の教諭や学校側がいじめを止めるなどの対応をとらず不登校になったなどとして、千葉市と同級生の親を相手取り、損害賠償を求めたものです。 一審の千葉地裁は学校側の責任は認めませんでしたが、東京高裁は3日の判決で「学校側は暴力や暴言をやめるよう同級生を強く指導し、原告を精神的に支えるなどの措置を怠った」と学校側の責任を認め、「不眠や頭痛など、その後もPTSDに準ずる症状が続いている」として、千葉市と同級生の両親におよそ390万円の支払いを命じました。 「いじめを放置する大人は、いじめ