特定秘密保護法が施行されて4カ月。法を逸脱した特定秘密の指定がないかを監視するために衆参両院に設けられた「情報監視審査会」がようやく活動を始めた。毎日新聞が審査会委員にアンケートしたところ、審査会に通報の窓口を設けることや、政府への「勧告」に事実上の強制力を持たせることを求める意見が委員から出た。【青島顕】 唯一のチェック機関 審査会は衆参両院に常設され、政府外から特定秘密を直接見てチェックすることができる唯一の機関だ。指定が妥当でないと判断した場合、運用改善を勧告することができる。 3月末に審査会が設置されたのを受け、毎日新聞は今月、衆参計16人の委員全員に審査会の機能について文書でアンケートした。回答したのは民主党1人、公明党1人、維新の党2人の計4人。委員の多数を占める自民党の9人全員のほか、民主党2人、公明党1人からは回答が得られなかった。審査会の機能に関して焦点の一つになっている