国会で発言の自由はどこまで認められるのか−−。今国会に提出予定の安全保障関連法案を巡り、参院で野党議員が「戦争法案」と呼ぶなどして質問したことに関し、自民党側が「不適切な言辞」と反発、議事録掲載にあたって発言の修正を求める騒ぎがあった。憲法は国会議員に対し、院内の発言について院外で責任を問われない「免責特権」を与えている。自民党側は要求を取り下げたが、騒動は今後も尾を引きそうだ。【青島顕】 「不適切」と修正求め 「安倍内閣は14本から18本以上の戦争法案を出すと言われています」。4月1日の参院予算委員会で福島瑞穂氏(社民)が質問した。すると即座に、岸宏一委員長(自民)が「不適切と認められるような言辞があったように思われる」と指摘した。これを受け自民党理事が17日、「戦争関連法案」「戦争につながる法案」への発言修正を求めた。 3月20日の参院予算委でも同様の問題が起きた。小西洋之氏(民主)が