鉄道の事故やトラブルをまとめた資料の情報公開請求に対し、国土交通省が昨年十二月から、個人情報であることなどを理由に死傷者らの年齢や性別を不開示にしていることが分かった。それまでは開示していた。不開示の通知を受け取った踏切事故の遺族加山圭子さん(59)=横浜市=は「皆で再発防止策を考える上で必要な情報」として、今月八日付で異議を申し立てた。 年齢や性別が不開示になったのは、国交省の運転事故等整理表。鉄道事業者から提出された事故の概況や原因、死傷者数、再発防止策などの届け出書を、国交省が年度ごとにまとめた資料だ。二〇一二年度分には約六千七百件の事故やトラブルが載っており、うち踏切障害(事故)は二百九十五件だった。 加山さんは〇五年に東京都足立区で起きた東武伊勢崎線の竹ノ塚踏切事故で、遮断機の操作ミスにより母親=当時(75)=を亡くした。事故の検証や再発防止策が十分でないと感じ、〇五年度分から整