コンビニエンスストアで成人と自己申告した少年(当時15歳)にたばこを売ったとして、未成年者喫煙禁止法違反に問われた元店員の男性に逆転無罪を言い渡した、高松高裁の控訴審判決。 判決文の朗読は、予定を10分以上超える約40分にわたった。半田靖史裁判長は、立ってまっすぐに見つめる男性に「刑事手続きとして、迷惑をかけました」と語りかけた。 判決後、男性の弁護士は「主張が認められ、満足している。そもそも、起訴するような事件ではなかったはずだ」と話した。一方、高松高検は「遺憾だ。判決内容を精査し、上級庁と協議した上で対応したい」とのコメントを出した。 警察庁によると、未成年者にたばこを売って摘発されたのは2014年で460人。タッチパネル式の年齢確認システムが普及し始めた12年からは毎年平均約100人減っており、日本フランチャイズチェーン協会の担当者は「抑止効果が表れている」と話す。 一方で、店員には