米国務省がウエブサイト公表している記者取材時の「グラウンド・ルール」。オンレコからオフレコまで4段階に分かれている 「今日はオフ・ザ・レコードです。政府当局者が率直に話せるようにするための設定です。これまで破られたことはありませんので、どうぞご理解を」 2月、ワシントン市内某所の地下会議室。ある会合で冒頭、司会者がそう説明した。機微に触れる題材だがつっこんだ話が聞きたい。話す側も、自分のやっていることについて記者や関係者の間に一定の「了解」を形成しておきたい。そんな場合に、発言者も発言内容も一切公開しない約束で「オフ・ザ・レコード」(日本でいうオフレコ)の会合、記者会見が行われることがある。 発言者と発言内容を報じる程度については、いくつかの段階がある。米国では、その「ルール」が明文化され公表されている場合もある。国務省(日本の外務省)では4段階を設定している(http://www.sta