「腹八分目に医者いらず」といいます。腹いっぱい食べず、すこし食べる量を控えめにしていおけば、病気になる心配は少ないという格言です。 病気にかかるまでには日数のかかるものですが、その日その日の生活でも「腹いっぱい」まで食べるか、「腹八分」で抑えるかで、大きな差が出てくることが人びとの経験からわかっています。つまり、腹一杯に食べて眠くなるか、腹八分で抑えて眠くならないか、のちがいです。 たとえば、会社員の人が昼休み、定食屋でいつもはしないご飯のおかわりをするとします。すると、会社に戻ってしばらく経ってからの時間帯、眠くて眠くてしかたなくなります。眠かったら寝てしまうほうが、よほど生物としては自然な生きかたですが、会社員というべつの立場からすれば眠ってしまうわけにもいきますまい。 たくさん食べると、どうして眠くなるのか。これには、さまざまな理由がいわれています。おそらく、「そのうちのこれこそが正