【ロンドン=石川保典】キャメロン英首相は二十八日に演説し、欧州連合(EU)域内からの英国への移民を制限するために、新たな移民は四年間、福祉手当などを申請できなくするとした対策を明らかにした。実施にはEUの条約変更が必要で、キャメロン氏はEUが認めなければ「すべての可能性を排除しない」と述べ、EU離脱も辞さない考えを示した。 キャメロン氏は「国民は移民の数はコントロールされるべきだと望んでいる」とし、入国六カ月以内に就職できなければその後の滞在を許可しない▽所得税減免や子ども手当受給・公営住宅入居は四年間居住した後に申請可能とする▽母国に子どもを置く出稼ぎ労働者は子ども手当を受給できない-などの対策を示した。