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ブックマーク / blog.a-utada.com (25)

  • デジタル・ジャーナリズムのビジネスについてわかったこと: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    オンライン・ニュースメディアの現状を冷静に見つめ、 ネット広告や有料化についてマトを突いた提言をしている 米コロンビア大学のレポートが出ている。 ●新聞社の適正な記者の数 米コロンビア大学ジャーナリズム・スクールの「これまでの物語」というレポートがおもしろい。「デジタル・ジャーナリズムのビジネスについてわれわれが知っていること」という副題で、この5月に公表された。 新聞をはじめとする従来のメディアがデジタル時代にいかに苦境を脱するかというレポートは、これまでアメリカでいくつも出た。しかし、日では参考にならないものが多かった。解決策として、政府の援助や寄付に頼ることが提案されていたりしたからだ。 こうした提案は日では役に立たない。こんどのような大震災ならば寄付も集まるが、「新聞社を救うために寄付を」などと街頭募金をやれば、酔っぱらいにからまれるのが落ちだろう。 新聞社がほんとうに全滅して

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    sarutoru 2011/09/09
    米コロンビア大学ジャーナリズム・スクールの「これまでの物語」というレポート
  • 「何でも無料」時代のネットのビジネスモデル: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    「95パーセント無料、5パーセント有料で黒字転換する」というのが、 ウェブ2・0時代のネットでは望ましいと 「ロングテール」の著者がブログで書いている。 ●オープンソース・プロジェクトがときに独裁的な理由 「ロングテール」という言葉を流行らせた米ワイアード誌の編集長クリス・アンダーソンが今年夏前に出す新刊を前回とりあげたが、彼のブログもおもしろい。3月12日には、オープンソースとソーシャルメディアは、会社と国のような違いがあると書いている。 会社には利益追求などの目的がある。経営者の強いリーダーシップのもと、ときに独裁的に経営したほうがうまくいく。一方、国は国民の役に立つことが第一だから民主的な運営が合っている。 ブログのようなソーシャルメディアも特定の目的があるわけではない。人びとの役に立つのが目的だから民主的な運営がふさわしい。一方、オープンソースのプロジェクトといえば、リナックスやウ

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    sarutoru 2009/04/15
    95パーセント無料、5パーセント有料 by クリス・アンダーソン
  • 歌田明弘の『地球村の事件簿』: 新聞収入はネット版に完全移行すると現状では1/10以下

    ネット利用者は、メディアがネットに移行するのは当然すぎる話と思うが、 メディアは、みずからの「死」を受け入れながらでしか進行しないのかもしれない。 ●ネット版に移行すればするほど苦しくなっていく新聞 新聞が、ネットに進出して何が起こっているか。数号前にとりあげた『グーグルとウィキペディアとYouTubeに未来はあるのか?』というは興味深い数字を載せていた。 ニューヨークタイムズ紙の印刷版の有料購読者数は平日版が110万人、日曜版が170万人なのに対し、無料オンライン版の利用者は月4000万人いるそう だ。しかし、印刷版の年間収入が15億ドルから17億ドルあるのに、オンライン版は2億ドルしかないという。オンライン版の収入が少ないことは容易に想像 できるが、具体的な数字を目にすると、いろいろなことを考えさせられる。 アメリカでは日曜版だけ、あるいは平日版だけの定期購読者もいる。平日版を30倍

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    sarutoru 2008/11/10
    アバウト・コム化する?
  • 歌田明弘の『地球村の事件簿』: 高福祉こそが経済競争力を生む――北欧社会の「逆転の発想」

    歌田明弘の『地球村の事件簿』 週刊アスキー連載「仮想報道」などの原稿のアーカイヴやリンクが中心です(詳しくは「プロフィール」参照)。編集部との話し合いで、週刊アスキーの原稿は発売後、次の金曜日以降に公開することになっています。つまり、実際に書いたのは公開日の2週間ほど前です。 ●わかったようでわからない北欧モデル 暑いときには、涼しそうな国のサイトを覗きたくなる‥‥というわけでもないのだけれど、北欧は、高福祉・高負担の国でありながら、いったいどうやって経済成長をさせているのだろうと、あちこちのサイトにアクセスしてみた。すると、興味深い文書が見つかった。フィンランド経済研究所の「北欧モデル」と題した英文のレポートだ。フィンランドの経済学者たちがまとめたもので、北欧の経済的な強さの秘密と直面している問題について詳説している。 北欧は、世界経済フォーラムの国際競争力の最新ランキングで、デンマーク

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    sarutoru 2008/11/02
    フィンランド経済研究所のレポート
  • ブック・ファンド: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

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    sarutoru 2008/10/02
    英治出版・原田英治
  • ネット企業の名誉毀損対策――ミクシィと「はてな」: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    ネット企業は、情報を削除すれば発信者に訴えられ、 削除しなくても、名誉毀損などで被害者に訴えられる。 板挟みの状態だが、どう対応しているのだろうか。 ●板挟みのネット企業 新聞は、一般に表現の自由の問題には敏感に反応するが、ゴシップやスキャンダルを書きたてる週刊誌や夕刊紙の名誉毀損訴訟には冷たいことも多い。 ゴシップやスキャンダルは、読むほうはもともと話半分ぐらいのつもりで読んでいる。そうした記事が裁判で事実ではないということになっても、週刊誌や夕刊紙の致命的なダメージにはなりにくい。 その一方、信頼度が高いと思われているメディアほど、裁判で負ければ、賠償額以上のデメリットになる。だから日刊紙などは、名誉毀損訴訟を頻発させるメディアに冷たい。 いずれにしても、あやふやなことを書かなければいいだけではないかと思うかもしれないが、前回書いたように、名誉毀損になるかどうかは、裁判官の感性ひとつに

  • 世界最大の企業と監視団体の不思議な関係: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    西友を完全子会社化し、 日で最終戦争に臨んでいる世界最大の企業には、 厳しい目が向けられているが、 監視団体はそうした企業をなま暖かく見守っている。 ●厳しい目を向けられるウォルマート アメリカ最大の小売りで世界最大の企業であるウォルマートの巨大さは並大抵のものではない。 06年度の売り上げは3450億ドル、06年あたりのレートで日円にすると約40兆円。 ギリシアとかオーストリア、ポーランドの06年のGDPより多く、世界25位のGDPに相当する。 企業の経済規模というより、もはやかなり大きな国家のレベルだ。 毎週1億7600万人が、日の西友も含めた世界14か国のウォルマート帝国傘下の店舗で買い物をしている。 これだけ大きいから、その影響力も尋常ではない。 進出した地域の小売りに甚大なダメージをあたえることもあるし、雇用動向も左右する。そうしたことが広く知られるにつれ、進出先では反対運

  • 誕生した大手3新聞社の連合サイトの運命はいかに?: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    朝日、読売、日経の3紙が事業組合を結成し、 連合サイトをオープンした。 いろいろな思いが交錯しているのが見てとれておもしろい ●今年は、ニュース・サイトが熱い? ニュース・サイトをめぐる争いが活発化している。 1月1日にヤフーのトップページが一変したのには、びっくりした人も多いだろう。 アクセスすると、トップページ上部の中央に、ニュースの特集サイト「トピックス」の見出しがどんと現われるようになった。 それまでは、オークションやショッピングなどヤフーの自前のサービスへのリンクがトップページ最上段の「ひな壇」に置かれていた。「自前のサービスを利用してお金を落としたり広告を見たりしてよね」というレイアウトだったわけだから、これは大転換だ。 ヤフーにアクセスするといつも同じ各種サービスへのリンクが目に入るというのではおもしろくない。リニューアルにあたってヤフーは、「一日に何度も訪れたくなるトップペ

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    sarutoru 2008/02/17
    読売はまだ超ビッグサイトのヤフーに記事を提供しているが、朝日と日経は手を切っている。毎日はMSNと離れたものの、ヤフー・ニュースとの関係を強化した結果アクセスを増やしたそうで、
  • ネット広告ツールがおもしろい: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    個人サイトにいたるまでネット中に広告が溢れているが、 グーグルはじめ検索広告会社は技術革新を進め、 おもしろい広告ツールをいろいろと提供している。 ●いたれりつくせりのグーグルの広告サイト ネット広告市場が急成長している。電通の調べによれば、昨年のインターネット広告費は30パーセント近い伸びで、検索連動広告はその4分の1を占 めるまでになった。検索サイトとして、グーグルは日ではヤフーに次ぐ2番手だが、欧米では過半数のシェアを占め、そのシェアをさらに拡大している。 グーグルはクリックされるたびに課金する広告を2002年に始めた。大手企業ばかりでなく、小さな企業や個人まで簡単に広告を出せるようにした。こうした 広告主が、広告代理店などの助けなしに独力で効果的な広告を出すためには、グーグル自身がノウハウを教え、さらに広告効果を把握しブラッシュアップするた めのツールを提供する必要がある。 グー

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    sarutoru 2007/12/25
    いまやネットの世界は、確率に基づいた事前予測の技術まで大活躍するようになってきた
  • 歌田明弘の『地球村の事件簿』: CMにこれほどイライラさせられているのは日本人だけ?

    テレビCMにイライラさせられているのは どこの国でも同じと思いがちだが、 そんなことはない、 という興味深い研究レポートが出ている。 ●日テレビの非常識 テレビCMにイライラさせられるのはなぜかって? テレビCMっていうのはそういうものなんだよ。タダで見るんだから、多少イライラさせられたって仕方がないだろ‥‥。そんな「良識派」のあなたは、今回の原稿をぜひ読んでほしい。テレビCMを見なきゃならないのはほかの国でも同じだが、海外の人びとは、日の視聴者ほどにはCMでイライラさせられてはいないようなのだ。 このところ広告について、あれこれ資料を読んでいる。そうして読んだ一冊に興味深い研究レポートがあった。われわれの「テレビCMの常識」を覆すもので、研究書のなかだけにとどめておくのはもったいない。今回はそれを紹介しよう。 「番組内CM提示のタイミングが視聴者の態度に及ぼす影響」という堅いタイト

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    sarutoru 2007/09/15
    山場CMと一段落CM
  • 景気が回復したのに、給料が上がらない理由: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    物価が上がり、景気が回復したと言われるのに、 給料が上がらないのはどうしてなのか。 日経済の構造が変化してしまっている。 ●会社が株主のものになったのはアメリカの謀略? 景気が回復したのに、どうして賃金が上昇しないのか。 8月7日に発表された政府の経済財政白書は、それにはいくつかの要因があり、非正規雇用の増加や高額所得者が多い団塊世代の退職など複合的な要因が関係しているものの、決定的な理由を見つけることはむずかしい、と書いている。 このところ時間を見つけてグローバリズムに関するを読んでいるが、そうしたのひとつから、賃金が上昇しない――というよりも、企業が賃金をあげない構造的理由が読みとれた。 低賃金で生産できる発展途上国と競争しなければならないので、日の企業経営者が賃金を抑えている、といったことはすぐに思いつくが、賃金が上がらない理由はそれだけではないようだ。 ノーベル賞を受賞した

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    sarutoru 2007/09/06
    経済界は法人税引き下げをさかんに政府に働きかけている。利益が出ないときには、どのみち税金を納める必要がなかったので引き下げる必要はなかったが、株主に配当するために利益を計上する必要が出てきて、税率が大
  • 「ネットには何でもあり」の時代は終わり?――ユビキュタスネット社会の「情報通信法」: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    歌田明弘の『地球村の事件簿』 週刊アスキー連載「仮想報道」などの原稿のアーカイヴやリンクが中心です(詳しくは「プロフィール」参照)。編集部との話し合いで、週刊アスキーの原稿は発売後、次の金曜日以降に公開することになっています。つまり、実際に書いたのは公開日の2週間ほど前です。 6月には、各省の審議会や委員会の報告書が相次いで発表される。これらの報告書の内容が夏の「骨太の方針」などに組みこまれ、翌年度以降の予算や立法化に反映される。だから、6月は、報告書をまとめる目安の時期のひとつになっている。 もちろん予算化や立法化にあたっては、国会などでも検討される。その過程で修正されることもあるわけだが、そのもとになっているのは、これらの報告書だ。 だから、この国の近未来の仕組みのありようを知ろうと思ったら、これらの報告書を見る必要があるし、さらにそれをまとめた委員会がどのように組織され、ど ういう議

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    sarutoru 2007/08/12
    影響力の大きいマスメディアは規制があってしかるべきと考えがちだが、むしろ逆で、新聞社の情報発信は社会的機能を有しているがゆえに最大限の表現の自由を認めるべきであるのに対し、不特定多数の情報発信は、匿名
  • テレビは通販依存を強めていく?: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    テレビ放送が広告で成り立つ時代から、 通販によって成り立つ時代に変わり始めている? テレビ通販のパワーはそんなことさえ感じさせる。 ●驚くほど伸びているテレビ通販 TBSの株主総会で、楽天排撃のための買収防衛策が大差で可決された。楽天の野望は打ち砕かれたかに見えるが、今後テレビ・ショッピングは、テレ ビのだいじな収益源になっていくのではないか。楽天がTBSにことのほか執着しているのも、テレビ局のこうした変化の方向を感じとっているからだろう。 平日の午後や深夜に延々とやっているテレビ通販について、「見ている人がいるんだろうか」と何回か前に書いた。しかし、実際のところテレビ通販はかなり儲かっている。 日経流通新聞によれば、05年度のテレビ通販企業24社の売上高は2545億円で、前年度比24・9パーセントの大幅増。上位陣の伸びはとくに著しい。 761億円の売り上げで業界トップのジュピターショップ

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    sarutoru 2007/07/21
    日経流通新聞によれば、05年度のテレビ通販企業24社の売上高は2545億円で、前年度比24・9パーセントの大幅増。上位陣の伸びはとくに著しい。761億円の売り上げで業界トップのジュピターショップチャンネルは51
  • いまのテレビで見ることのできないBSデジタルが始まる: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    技術が導入されて、購入した機器がたちまち 古くなることは避けられないこの時代。 新たな難題がまたひとつ出てきた。 ●新方式のBSデジタル放送が始まる。 こんど出した『ネットはテレビをどう呑みこむのか?』というでは、テレビがネット端末のひとつになり、ネットのコンテンツがどっと流れこんで多チャン ネル化するという話を書いた。しかし、ネットのコンテンツが流れこまなくても、テレビは多チャンネル化する。それもスカパー!やケーブルテレビといった有 料放送ではなくて、無料の放送で、だ。 BSデジタルでNHKは、アナログBSと同じ内容の2チャンネルのほかハイビジョンのチャンネルを持っている。これらはもちろん受信料が必要だが、在京 キー局系の5チャンネルは無料放送だ。また、9月に停止するアナログハイビジョン放送に代わり、今年の12月からは3つのチャンネルがBSデジタルでス タートする。ひとつは有料のスタ

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    sarutoru 2007/07/21
    ネットのコンテンツが流れこまなくても、テレビは多チャンネル化する。それもスカパー!やケーブルテレビといった有料放送ではなくて、無料の放送で、だ。
  • テレビの電波はじつは余っている?: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    テレビに参入しようと楽天は四苦八苦しているが、 番組枠が埋まらないのではないかという放送もある。 わかったようでわからないテレビの不思議な実情。 ●「ほんとに誰か見ているの?」というテレビ放送 あらためて考えてみれば見るほど、テレビというのは奇妙なメディアだ。楽天テレビ参入をめざしてTBSと争っているが、じつはテレビの電波が引 く手あまたで余っていないのかといえば、どうもそんなふうには思えない。電波の割り当てはもらったものの有効活用ができなくて、持て余しているとしか思え ない放送や、やる気が疑われるチャンネルがけっこうある。それも全国放送できる電波で、である。今回とりあげるBSデジタルなどはとくにそうだ。 誰でもテレビはもの心ついたときからあって、よく知っているように思っているが、じつはいまテレビの実態は、多くの人にとってよくわからないものになっているのではないか。 放送の種類にしてもあ

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    sarutoru 2007/07/21
    地上波とBSデジタルの「食いあい」の問題赤字続きだったキー局系のBSデジタル放送の経営は、ついに黒字転換し始めた。
  • 強まり始めた「ユーチューブ包囲網」: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    ユーチューブはグーグルに買収されて、強力になった。 他のメディアの警戒感が高まり、 「打倒ユーチューブ」を意識した動きが相次いでいる。 ●ユーチューブ強大化へのメディア企業の危機感 ユーチューブは、昨年10月にグーグルに買収され、グーグルの動画サイトとあわせて5割を超えるネット動画シェアを握った。その後、グーグル・ビ デオのほうは芳しいとはいえないが、ユーチューブのシェアは着実に拡大しており、両サイトあわせて、この春には6割にまでなった。 日からの利 用者数も今年の2月にはついに月間1000万人を超えたようだ。昨年3月には月間200万ほどだったから1年ほどで5倍になったわけだ。ネットレイティン グスが2000年にサイトの視聴率調査を始めて以来、最速の成長とのことで、月間1000万人を超えるドメインは、ヤフーや楽天など一八サイトのみだとい う。 しかし、ユーチューブ一人勝ちともいえる急成長

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    sarutoru 2007/06/08
    アメリカの著作権法には、著作権侵害がわかったときに削除すれば、サービス・プロバイダの責任を問われないという「セーフハーバー」と呼ばれる条項がある。
  • メディア企業の生き残る道: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    メディア状況が激変するなか、メディア企業の前にはどういった選択肢があるのか。 IBMが教える「メディア企業の生き延び方」。 ●アイソのつかされないテレビ 前回紹介した米IBMのレポート「われわれが知っているテレビの終焉」は、メディア利用者が2つに分裂している、と言っていた。受動的な多くの視 聴者がいる一方で、機械好き・新しもの好き、あるいはケータイ文化やP2P、SNSなどにどっぷり浸かっている「クール・キッズ」、これらの層はオープン にアクセスできるコンテンツに能動的に関わることを好み、数は少なくても、テレビのビジネスモデルに変化を引き起こしているとのことだった。 た しかにテレビの見方はずいぶん変わってきた。ハードディスクレコーダーの録画を見ることが多くなり、リモコンを握りしめ、気になる画面があると頻繁に巻き 戻している。これは、明らかに「われわれが知っていたテレビ」の見方ではない。テレ

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    sarutoru 2007/04/01
    配信を担っているメディア企業はコンテンツの種類の増加を望み、コンテンツを作っている企業は、流通経路が増えることを望む。そして、それぞれの側の企業は、同じ陣営のライバルが増えることは望まない。既存のメデ
  • 日本のネットが匿名志向の強いその理由: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    匿名による情報発信が多いというのは、 日人の性格を考えてみるうえで、興味深い現象だ。 日人のコミュニケーション感覚が見えてくる。 ●流動性の乏しい社会の情報発信 日のネットでの情報発信は、アメリカなどに比べて匿名志向が強いと、調査データなどをまじえて以前書いた。なぜそうなのかは考えてみるべきことではないか、と問題提起しながらも、その答えははっきりとは書かなかった。 なぜそうなのか、いまひとつ私にもよくわからなかったからだ。 でも、それから少し経って、気づいたことがいくつかある。ネットでは関心が高いようだし、問題提起してそのままというのも何なので、年が変わらないうちに、思いあたったことを書いておこう。 アメリカでも、子どもがネットで個人情報を書きこんだために性的被害に遭うといった事件もあり、実名を明かすことの怖さは知られるようになってき た。また、ブログに書いたことが会社で問題になり、

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    sarutoru 2006/12/22
    アメリカ人のほうが未知の誰かとのリアルな結びつきに可能性を感じて実名で書いている、ということはないだろうか。
  • 日本のネットを作ったもの――オタク文化とウェブ: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    のウェブは、そもそもの発展の経緯からしてアメリカとは違う。 その背景には、日のウェブとオタク文化の深いかかわりがあるのではないか ●ネット・アクセスの鍵を握るオタク・サイト このところ日米のネットの違いについて書いているが、インターネットが社会に浸透するとき、日には独特の要素があり、それが、日のネットの性格をかたち作ったのではないか。 個人ニュースサイト、それもオタク系の個人ニュースサイトはネットのアクセス動向を左右する力を持っている。こうしたサイトから1行リンクされただけで、 1日に1万のアクセスがあり、2ちゃんねるでスレッドが立ったときよりもずっとアクセスが多かった、という話を前にこの欄で書いた。 あらためて言うまでもないが、オタクと呼ばれる人々は、趣味のことになるときわめて熱心で、寝を忘れて没頭する。彼らのコミュニティがネットでも活発なことは容易に想像できる。 ウェブが登

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    sarutoru 2006/12/12
    (不況によって)プライドを傷つけられた個人の不満と村上の言うような不完全な国家体制によって永遠に大人になれないリトルボーイである日本人の鬱屈とが重なれば自分たちの正当性を主張したい衝動は当然のように募
  • アメリカは超実名社会なのか?: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    アメリカだって匿名社会じゃないか、 そう思っていたとしたら、とんでもない。 ベストセラーに書かれた驚くべきアメリカ社会の実態。 ●「実名・匿名」論争 最近のこのコラムの中で、ネットでダントツに関心が高かったのは、「日のネットはなぜかくも匿名志向が強いのか」と題した回だった。匿名による情報発信の問題が気になっている人は、少なくともネットでは多いようだ。 もっとも、匿名と実名のどちらで発信すべきかを、ネットでオープンに議論しても仕方がないと私は思っている。 ネットでの個人の情報発信は圧倒的に匿名が多い。実名で情報発信しろというのは、最初から、圧倒的多数の人々を敵に回して議論を始めるようなものだ。結果は見えている。 先のコラムには、「実名で発信するアメリカのほうが異常なんじゃないか」という反応もあったが、「平気で実名で書いているほうが不思議」というのは、日のネットの平均的感覚だろう。 私も先

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    sarutoru 2006/12/02
    「グーグルはまるで神だ」とIT企業の幹部が言ったとフリードマンは書いているが