オンライン・ニュースメディアの現状を冷静に見つめ、 ネット広告や有料化についてマトを突いた提言をしている 米コロンビア大学のレポートが出ている。 ●新聞社の適正な記者の数 米コロンビア大学ジャーナリズム・スクールの「これまでの物語」というレポートがおもしろい。「デジタル・ジャーナリズムのビジネスについてわれわれが知っていること」という副題で、この5月に公表された。 新聞をはじめとする従来のメディアがデジタル時代にいかに苦境を脱するかというレポートは、これまでアメリカでいくつも出た。しかし、日本では参考にならないものが多かった。解決策として、政府の援助や寄付に頼ることが提案されていたりしたからだ。 こうした提案は日本では役に立たない。こんどのような大震災ならば寄付も集まるが、「新聞社を救うために寄付を」などと街頭募金をやれば、酔っぱらいにからまれるのが落ちだろう。 新聞社がほんとうに全滅して