今回の特集は「権力とメディア、何が求められているのか? 記者会見」です。 巻頭は元内閣官房副長官の石原信雄さんインタビューです。石原さんは竹下内閣から村山内閣まで七つの内閣で官房副長官を務め、自民、非自民連立、自社さ連立と三形態の内閣を経験しています。石原さんは官邸が霞が関の人事権を握っている現状を憂い、記者による政権監視が民主主義を支えるために重要だと指摘しています。 元神戸新聞記者でノンフィクションライターの松本創さんは橋下徹・元大阪市長の記者会見を振り返り、世論を味方につけた政治家に対しても記者が率直に疑問をぶつけられるかと問うています。ジャーナリストで映画監督でもある綿井健陽さんは自衛隊イラク派遣時のサマワでの記者会見、福島第一原発事故時の東京電力の記者会見を考察した上、ネットで中継される現在の記者会見では記者に新たな覚悟が必要、と説いています。 NHKで司法記者の経験があるフリー