大手金属メーカー、三菱マテリアルは、戦時中に日本に強制連行され、過酷な労働を強いられたとする中国人の元労働者に謝罪するとともに、1人当たり日本円でおよそ170万円を支払うことで元労働者側と和解しました。 このうち三菱マテリアルは、おととし和解に応じる意向を示し、交渉を続けてきた結果、このほど元労働者側と合意に達し、関係者によりますと、1日午前、北京で双方が和解の文書を取り交わしたということです。 文書には、三菱マテリアルが謝罪を表明するとともに、最大で3765人の元労働者に1人当たり10万元(約170万円)を支払うことなどが、盛り込まれているということです。 ただ、元労働者の一部のグループは、あくまで裁判で争う姿勢を崩していません。 戦時中の強制連行を巡っては、日本で90年代以降、元労働者たちが相次いで訴訟を起こしましたが、2007年に最高裁判所が「1972年の日中共同声明によって、個人が