インド工科大学(IIT)ハイデラバード校で開かれた日本企業の合同説明会「JAPAN DAY」。登壇者が日本企業の魅力をアピールした=JETRO提供 ■面接予定の学生 欧米に先越される IITの学生採用のやり方は日本と大きく異なっている。例年12月1日から、企業側が大学に出向いて採用面接が解禁となるが、企業が面接できる日程は大学の就職課が決めてしまう。過去の採用実績が多く、提示する給与が高額で学生からの人気も高い欧米の超有名企業から順に、早い面接日程が割り当てられてしまうのだ。そうした企業が先を争って、最難関のIITの中でも特に優秀な学生を獲得してしまうのだ。 IITデリー校では昨年12月、コロナ禍の中でも300社を超える企業がオンラインを含め採用活動に参加した。大学の発表によると、面接初日の12月1日に多くの学生を採用したのは、マイクロソフトやインテル、ゴールドマンサックスといった企業だっ