米OpenAIが2022年11月にChatGPTを公開してから、世界では生成AIを駆使したサービスや大規模言語モデルの開発競争が加速している。その中で、日本語をベースとした国産LLMの必要性も訴えられてきた。 5月には、サイバーエージェントが国産LLMをオープンソースとして無償公開したことも話題となったばかりだ。 今回、NECは独自に収集・加工した多言語のデータをもとに、世界トップクラスの日本語性能を有したLLMを開発。この5月から生成AIの社内での利用も進めており、資料作成時間が50%減、議事録作成時間が平均30分から5分に短縮、ソースコード作成業務の工数が80%減少するなどの成果が出始めているという。 CTOの西原基夫さんはLLMの特徴を 「日本語の能力が非常に高い。もう一つは、軽量であるということです」 と簡潔に指摘する。 LLMの開発には、3月から全面稼働しているNECのAI研究用