時代を少し遡れば、成長戦略と言う言葉が良く使われていたのだけど、ここ最近誰も言わない。やれ為替だ、金利の引き上げだ、減税だと、お金のやり取りの話ばかりだ。お金を操作すれば国は富むのだろうか。 もちろん財政運営は非常に大事で、無茶苦茶なお金の使い方をすれば破綻するのは個人でもわかるんだけど、あまりにもそればかりになっていないだろうか。 まずは日本はこれから何を主業として世界とやりあっていくのだろう。今一つこの国のポジションがわかりにくい。花形職業がない。一時期ITが人気が出たけれど、どうも世界とITを軸にやりあっていく日本のイメージがない。むしろ日本は、他国のソリューションを見境なく比較的強い製造業に入れて最適化するためのIT、というシナリオしか浮かばない。これは昔からである。 隣の中国を鑑みると、いろいろとひずみはあるものの、国家が成長戦略を企て、その成長産業に対するお金のかけ方が凄まじい