COVID-19対策接触確認アプリ「COCOA」は残念ながら不具合が報道されて話題になりました。そのOSS開発については、誤解が蔓延しているようです。今回はOSSと社会との関係について考察します。(まつもと ゆきひろ) 昨今の新型コロナウイルス感染症の広がりを防ぐ手段の一つとして導入されたのが、接触確認アプリ「COCOA」(COVID-19 Contact Confirming Application)です。 このアプリケーションは、プライバシーを維持したまま、ユーザー同士の接触を記録します。もし過去14日の間で、距離1m以内に15分以上とどまっていた人が、後に感染が分かれば通知してくれます。 もし社会全体で6割以上の人がこのアプリを使えば、大幅な感染拡大の抑制が期待されるとのことでした。 COCOAはAndroid版とiOS版が提供されていますが、日本では2020年現在、スマートフォンユ
株式会社NTTデータ 原田 季栄 1985年北海道大学工学部応用物理学科卒。同年NTTに入社し、現在はNTTデータ技術開発本部に勤務。2003年よりオープンソースの研究開発に従事し、シンクライアント、Linuxのセキュリティ強化に取り組む。「使いこなせて安全」を目指すセキュアOSとして知られる国産セキュアOS、TOMOYO Linuxのプロジェクトマネージャ。 — 現在TOMOYO Linuxプロジェクトでは、メインライン提案に向けて活動をされているわけですが、最初にその経緯についてお聞かせください 原田氏:意外に思われるかもしれませんが、実はプロジェクトとしてメインライン提案やOttawa Linux Symposium 2007(以下、OLS)で発表を行うということは、まったく計画していませんでした。その方針を転換するきっかけとなったのが、2006年の暮れに行ったCELFでの紹介と20
● [Linux] Goodbye, Linux 2. Single-bit decisions 先日のメモは、夜明け前に書き上げたせいか、感情が入りすぎてしまった・・反省。Rusty Russell 氏の Last name もミスタイプしてしまい、猛省。今日はまだお昼過ぎなので、少し冷静に話の続きを進めることにしよう。 Goodbye, Linux は、コメント欄を含め、各所で様々な評価を頂いているようだが、私達にとって大切なことは可能な限り多くの視点から問題を捉えることにある。本メモ上で提示しているものは、あくまでも私個人のひとつの視点に過ぎず、世の中にはそれこそ星の数ほどの考え方が存在する・・はずだ。 ところが日本というのはおかしな国で、「ハト派・鷹派」、「右翼・左翼」という言葉に代表されるように、物事を1ビットの粒度で捉える習慣を幼少時代から叩き込まれる。「戦争はいけません」、「
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